美容コラム

人間の皮膚は全身全て繋がっています。

もちろん顔と頭皮も繋がっていて、髪の毛をかき分ければ頭皮が見えてきますよね。
頭皮は顔の面積の3～4倍あることが一般的で、首上の皮膚は顔より頭皮が占めている割合の方が多いです。
加齢が進めば当然頭皮も老化し、たるみ・血流不良を引き起こして抜け毛やニキビ、角栓が出来やすくなるなどの肌トラブルを引き起こすこともあります。

そして、頭皮の老化は顔にも影響してくるのです。
頭部と顔は、前頭筋と側頭筋という2つの筋肉で繋がれていることをご存知でしょうか？
側頭筋は目尻・頬・輪郭周辺の皮膚を支えており、この筋肉が衰退し下垂してしまうと、二重あご、毛穴の目立ち、シワ、たるみを引き起こしてしまうのです。

顔が老化していると感じているのが一般的な認識ですが、頭皮の老化にもスポットを当てることも大切です。

頭皮の老化は、加齢だけが原因ではありません。
毛根の多い頭皮は血流やリンパの流れが滞ると、髪にも頭皮にも充分な栄養が行きわたらなくなります。
ホルモンバランスを乱すストレスや肩と首の筋肉の凝りや血流不良、目やあごに疲労が蓄積してしまうことが頭皮の老化する主な原因です。

この原因を改善するためには、どのような対策を取ればいいのでしょうか？

・蒸しタオルで目・首・顔全体を温める
ハンドタオルを使用して水で濡らし滴らなくなる程度に絞ったものを、ラップで包み電子レンジに入れて下さい。
500ワットで1分ほど温め、火傷に注意しながら温めたい部位に乗せ、3分ほど待ちましょう。
蒸しタオルの温度と蒸気で温められ、血行の促進と筋肉の緊張をほぐすことができます。
首上は特にリンパが集まっている部位なので、老廃物の排出や全身の血行促進にも効果が期待出来ますよ。

・爪で頭皮を洗わない
髪を洗う際は、爪などでガシガシと頭皮を洗わないようにしましょう。
皮膚の薄い頭皮は、すぐにダメージを受けて乾燥しやすくなったり、フケや吹き出物が出来る原因になります。
指の腹を使い優しく毛根を洗うように、丁寧に時間をかけて洗って下さい。

・頭皮マッサージ
頭皮マッサージを定期的に行うと、頭皮の血行を促進できます。
頭部は下から上に血流が流れていますので、こめかみ部分→後頭部→頭頂部と、下から上にかけて指先でマッサージを行うと効果的です。
しかし、セルフケアを長時間続けるのは頭皮の負担になるので、1日3分程度に収めるようにして下さい。

頭皮の老化防止は、日頃の小さなケアの積み重ねが大切です。
顔のたるみを引き起こさないためにも、健康で若々しい頭皮を目指しましょう。